専門学校と大学の違いって?
「なりたい仕事」に直結する学び
専門学校とは専修学校の中でも、高等教育機関として専門課程があり、公的機関から認可を受けた学校を指します。デザインやIT、医療や動物、ホスピタリティなどさまざまな専門職を目指すために、実践的な技能を身に付けることが重視されています。
幅広い知識を得て将来に活かす
大学とは学術的な研究を行う高等教育機関を指します。基本的には4年制で、専攻する学部・学科以外に一般教養などさまざまな授業を受講し、幅広い教養や視点・考え方を得て、専門分野の研究を行います。
入学前 学ぶ目的は?
実践的な授業で業界のプロを目指す!
専門学校では希望する業界のプロになるために、専門的な知識やスキルを実践的に学ぶことが目的となります。いずれの専門学校もあなたが目指す業界で活躍できる専門特化したカリキュラムが用意されているため、就職に直結した学び”を習得できるメリットがあります。
学術的な授業で学問・研究を究める
大学では入学した学部・学科での学問を学術的に究めます。さらに、他学科や一般教養など様々な授業を受けることで、視野を広げ、多くの視点からの考え方を身に付けられることがメリットです。
入学前 入試方法と準備は?
面接や作文が中心の「やる気」を確認する選考
憧れの業界を目指す意欲を重視した入試方法を採用している学校が多くあります。「この学校で学びたい」「目指す業界で活躍したい」という高いモチベーションを図るため、書類選考や面接、作文などの選考が主ですが、一般常識テストや個別のテストなどを実施する学校もありますので、各校の入試内容を事前に確認しましょう。
テストやセンター試験で学力を確認する選考
国立・公立・私学ごとに「一般入試」「推薦入試」「AO入試」とさまざまな試験方法がとられていますが、学力テストを中心にしたものが多くなります。センター試験を利用した学力テストや、高校での成績や生活での評価、学校によっては面接結果などが評価の対象となります。
在学中 授業内容は?
目指す仕事に必要な知識や
技術を実践的に学ぶ
目指す職業に必要となる知識やスキル、応用力を学ぶための演習や実践型授業が中心となります。また、職業によっては取得が必須となる資格があるためそのサポートに注力している学校や、学科を卒業することで資格が取得できる仕組みになっている学校もあります。
専門分野や一般教養など
講義・座学を中心に学ぶ
入学した学部・学科の授業を中心に座学や論文・レポート、実験など学術的な学びが中心となります。卒業論文を課す学科も多く、自身で定めた研究テーマで論文を書くことを求められます。また、一般教養など専門以外の学科の授業も必須で学ばないといけません。
在学中 先生はどんな人?
業界経験のある各業界のプロ講師
各業界での経験者や現役のプロが講師をされています。実際の現場での経験を元に仕事内容やながれ、事例などをよりリアルな現場の仕事を想定した授業で即戦力や応用力を培います。業界のイマやトレンドなどが授業に反映されます。
専門分野の研究をしている教授や准教授
長年、各分野での研究を行なっている教授や准教授が授業をされています。先生方は専門の分野に精通され、深い知識を持っています。その専門を活かした授業やゼミを受け持ち、これまでの経験を元にした指摘やアドバイスで学生の研究を導きます。
在学中 授業時間の密度は?
実践的な授業内容で忙しいけど充実!
専門学校の授業時間は認可校であれば年間800時間以上と定められています。修業年数も2~4年であり、専門性が高い授業で一般的には忙しい、と言われていますが、目指す職業の勉強をする充実した学びの中でキャンバスライフを送ることができます。
興味や必要のある教科を自分で選択
卒業に必要な単位数が学校により決まっていますが、自分で時間割を組むので緩やかなスケジュールにできます。ただし就職には所属する“研究室”が影響するケースもあるので、授業選びが重要です。4年次は就職活動や論文に充てるため、必要単位は3年次までに取得する人が多くみられます。
卒業後 就職先は?
専門職で憧れの業界を目指せる
専攻していた専門職への就職ができます。在学中に学んだことを実際に活かしながら実践を積み、よりクオリティの高いプロを目指します。また、学校と業界・企業との連携が優れており、希望する業界・職種の求人情報が豊富です。
学部によってさまざまな仕事を目指す
学部により就職先が大きく異なります。研究をともなう理系学部の多くはより専門的な研究・開発を行う業界に、文系学部の多くは総合職や一般職など様々な業界に広く就職を目指します。
卒業後 学歴は?
4年制は「高度専門士」の資格が付与される
「高度専門士」とは、文部科学省が定めた総授業時間数や教育課程、課程終了の認定などの基準をクリアした、4年制以上の専門学校を卒業した人に与えられる称号です。就職の際の待遇面でも大卒の「学士」とほぼ同等と見なされ、4年間専門技能を学んだ証明になります。
卒業すると「学士」の資格が付与される
「学士」は大学を卒業すると与えられる一般的な学位です。大学が定めた教育課程で単位を取得し、卒業論文や試験の合格を経て卒業すると付与されます。
卒業後 周囲の人間関係は?
同じ業界内でのコミュニティができやすい
同じ専攻を学んでいた学生は就職先も同業界になりやすいため、同じ業界内でのコミュニティができやすい傾向があります。仕事をはじめ、クラスメイトから成長した同業者として、それぞれの立ち位置から見た仕事や業界に対しての意見や情報交換ができます。
先輩・後輩のつながりが強い
同じ大学の出身者を採用する企業も多いため、先輩・後輩の繋がりが強い傾向にあります。また業界は多方面にわたるので異業種間での知り合いや友人も多くなるため、異なる視点を得るきっかけになったり、商機が広がるなどメリットもあります。